今回は、
交感神経興奮薬について
勉強しましょうね
交感神経興奮薬が
風邪薬、咳止め、鼻炎薬に入っている
理由が理解できるようになってもらいます。
神経のお勉強は
基本なので、しっかり覚えてくださいね。
たしか・・・試験対策の#001、#002、#003に書いたと思います。
神経を理解したら
薬が働く理屈がわかるので
作用、副作用の理解が簡単になります。
しっかり覚えてくださいね。
それでは、
交感神経興奮薬です。
交感神経を興奮させる物質に
アドレナリンっていう物質があるのは
やりましたね。
身体は、
その物質によって
交感神経を興奮させて
状況に応じた動きができるようにしてるわけです。
ところで
交感神経が興奮した状態は
どんな身体か覚えていますか?
身体が興奮している状態
戦っている時の
身体の状態になっているわけです。
すり傷くらいで出血しないように
皮膚の血管がアドレナリンによって収縮したり
酸素を沢山すえるように
気管支を拡張したり
戦う時は、細胞にエネルギーが
必要なので血糖値があがったり
するわけですが・・・
普段、
普通に生活していたら
交感神経と副交感神経が
バランスよく、ちょうど良いくらいの興奮で
身体を上手いこと調節しているわけですが
この普段の生活状態でも
交感神経興奮状態を使おうっていうのが
交感神経興奮薬です。
この薬のおかげで
わざわざ戦う状態にしなくても
うまいこと
身体を調節して
理想の状態を作れるわけです。
それでは、
OTCでよく使われている成分を
覚えましょう。
フェニレフリン、ナファゾリン、テトラヒドロゾリン
プソイドエフェドリン、エフェドリン
交感神経を興奮させて血管を収縮させるのに
よく使われてる成分です。
たとえば
眼薬なら
血管を収縮して
眼の充血をとったり
痔の薬や傷の消毒薬なら
傷口から出血をおさえる為に
血管を収縮させたり
風邪薬や、咳止めなら
気管を広げて喉の空気の通りを
よくして咳をしずめたり
鼻炎薬なら
鼻の中の血管を収縮させて
充血をおさえて
空気の通りをよくしたり
・・・するのに
使われたりしているわけです。
こんな便利な
交感神経興奮薬ですが
やはり、副作用は、つきもので
血管が収縮するってことは
血圧が上昇しますよね。
ってことは、交感神経興奮薬は高血圧の人には
注意して飲んでもらわないと困りますね。
もちろん
交感神経興奮ってことは
心臓もドキドキしがちなので
心臓病の人も注意です。
あとは
糖尿病の人にも注意です。
交感神経興奮すると
細胞に栄養を与えないと戦えないでしょ?
だから血糖値があがってしまうわけです。
さらに
プソイドエフェドリンの入ってる薬には
甲状腺疾患の人は使っちゃダメって書いてあったりします。
他のにも書いてあるかもしれませんがね・・・
甲状腺機能が高ぶってる人(パセドウ病)は
甲状腺ホルモンっていうのがいっぱいでてます。
この甲状腺ホルモンは、
細胞の動きを活発にさせます
いわゆる代謝を良くしてくれるわけです。
この甲状腺ホルモンが
沢山でまくってるのが
甲状腺機能亢進症なので
細胞が代謝しすぎてるわけです。
すると
心臓ドキドキ、体が熱る、・・・
他にもいろいろ症状ありますがね・・・
このような状態の人が
交感神経が興奮しちゃうと
余計、ドキドキやらがでちゃうでしょ?
結構
副作用とか使用上の注意は
問題として出しやすいと思いますので
商品のハコに書いてある
注意にあたる患者は
なぜ、その薬が使えないのか
わかるようになると
問題がときやすいと思います。