今日は、
下痢止めについてです。
便秘薬の反対の作用ですね。
最近、季節の変わり目もあってか
下痢止めがよく売れますが・・・
”下痢止め”として使われる
いろいろな成分の微妙な働きの違いを
理解してもらいます。
それでは
”下痢止め薬”をはじめます。
ゲリとは
ウンチの水分含有量が増えて
水っぽいウンチになり
トイレに行く回数も増えたりする状態ですが
この
ウンチの水分量が増える原因には
結構いろいろ原因があります。
・食べたものが水分を保持する力が強くて水分が身体に吸収されずにそのまま水分の多いウンチになったケース
・ばい菌が身体に入ったので、ばい菌を早く追い出すために身体から腸にいっぱい水をだして水分の多いウンチになったケース
・腸が傷つけられて水分の吸収とか分泌が上手くいかなくなって水分量の多いウンチになったケース
・・・などが水分の多いウンチになる原因にあります。
こんな症状をおさえる為に
下痢止めがあるわけです。
それでは、
この下痢の原因を
脳ミソに置きつつ
どうやったらゲリが止まるか・・・
まず、
内臓の動きをとめる!
つまり便秘にしたらいいわけです。
混乱するかもしれませんが・・・
下痢止めで抗コリン薬を使っても効きすぎたら副作用の便秘になるよね
・抗コリン薬(副作用に便秘がありましたね、それを利用したケース)
ロートエキスなどが有名です。ロートエキスは結構いろいろつかわれてますね。胃薬にも入ってたりします。
・ロペラミド
コイツは、強力です。ロートエキスとは作用が若干ちがいますが
同じように内臓の動きを止めてくれます。
内臓の動きがとめられたらウンチでないのはあたりまえですね。
収斂(シュウレン)作用
収斂とは、タンパク質と結合して膜をつくること
つまり、下痢止めので使われてる場合は、腸で膜をつくって保護してくれる作用ってこと
・タンニン(没食子酸)、ビスマスが使われている薬
タンニンって結構タンニン酸アルブミンで薬に入ってたりする。でもアルブミンは、牛乳アレルギーに使えないから注意です。
吸着薬
吸着薬で、腸にある悪いものをくっつけてそのまま便でだしちゃう。
・ケイ酸アルミニウム、薬用炭、炭酸カルシウムなど
都合よく悪いものだけをくっつけるなんて不可能なのはわかりますよね?ビタミンとか栄養もくっつけて外に出しちゃう副作用があります。
・・・ってことは、
胃に食べ物があるときに薬飲んだらダメだよね。
食べ物くっつけちゃって効果落ちちゃうでしょ?
でも、その食べ物がゲリの原因だったら話はかわってくるけど・・・
乳酸菌製剤
乳酸菌が作る酸(乳酸)で悪い菌を増やさないようにする。
風邪薬とかで抗生物質を飲んでたら効きがわるくなっちゃいます。
殺菌、消毒剤
・アクリノール、クレオソート、ベルベリン
文字通り、腸の中の菌をやっつける。
クレオソート、アクリノールは、消毒液で使われてたりします・・・
市販薬は、結構混ざって入ってるから
お店で商品のハコ裏をみて1コ1コ働きを復習してくださいね。