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【本店】侍猫企画~いちごミルク編~

薬と体のお勉強

「副交感神経に作用する薬とは」医薬品登録販売者試験対策やら基礎薬理学初心者へ侍猫さん的に簡単解説した件 #018

更新日:

この日記読んでる人は、
そろそろ
問題を理解しながら
解ける様になったと思うので・・・
説明する必要がなくなってるとは
思いますが・・・

今日は、
副交感神経に作用する薬のお勉強です。

以前
交感神経興奮薬を
お勉強したので
今回で神経の所は
終わりにしようかと思います。

疑問があったら
解説しますので
メール、コメントでお知らせください

それでは、
副交感神経に作用する薬はじめます。

副交感神経で働く
科学伝達物質は、アセチルコリンでしたね。

そして
そのアセチルコリンを分解する酵素は
コリンエステラーゼでしたね。

身体ってのは、
普通
作る酵素と分解する酵素の両方持ってます。
だって、作らないと作用しないし
分解しないと作用したままになっちゃうでしょ?
もし、コリンエステラーゼが無かったら
神経がアセチルコリンだらけになって
コントロールできなくなっちゃうからね。
必要な時にアセチルコリンがあるようにするためには
合成と分解の両方できないとダメだよね。

・・・ってことは、
アセチルコリンの分解をストップさせたら
アセチルコリンの作用がでるよね。
それが
コリンエステラーゼ阻害薬の
ネオスチグミンです。

でもさ
そんな事しないでも
アセチルコリンをそのまま使えば良いじゃんって
思うでしょ?

それが・・・
できないのです。

血の中にコリンエステラーゼが
たくさんあるもんだから
アセチルコリンをそのまま薬として使っても
すぐ分解されて作用しないのです。

・・・ちなみに
農薬とかも結構
コリンエステラーゼ阻害薬が多かったりします。
有機リン系の農薬も
コリンエステラーゼ阻害薬です。
毒ガスのサリンもコレです。

副交感神経は、
どんな作用するか覚えてますか?
リラックス状態にする
つまり、
心臓の動きをユックリにして
血圧を下げて
気管支収縮して
内臓の筋肉動かして・・・
唾液とか胃液とかをだして・・・

この状態がコリンエステラーゼ阻害薬で
副交感神経が過剰状態になるわけです。
すると
心臓の動きがユックリになりすぎて・・・
血圧が下がりすぎて・・・
気管支収縮しすぎて・・・
内臓が収縮しすぎて・・・
唾液とか胃酸とかですぎて・・・

・・・ってなるわけです。
サリンとかも
きっとこんな感じだったのでしょう・・・

アセチルコリンが
過剰に働いてる時は
その作用をブロックしたらいいので
そんな作用する薬に
抗コリン薬があります。
たまに抗ムスカリン薬って言う人もいます。

アセチルコリンが働くためには・・・

アセチルコリンがくっつく細胞に
アセチルコリンがくっつかないと
作動しないのですが・・・

このアセチルコリンがくっ付く場所に
抗コリン薬が先にくっ付いて
場所をうめちゃえば
作用しなくなるわけです。

そんな抗コリン薬に
アトロピン、スコポラミン、ピレンゼピン、ロートエキスがあるのです。

抗コリン薬の副作用は
もう完璧ですよね。
・口が渇く
・眼のレンズが薄くなって遠くしか見えなくなる(遠視性調節麻痺)
・排尿困難
・眼圧上がる
などでしたね。

抗コリン薬が良く使われるのは
内臓痛ですね。

緊張しすぎると神経バランスがえらい事になってしまい
腸管平滑筋が収縮しすぎているので
お腹がいたくなるのです。

これを抑えるのが
抗コリン薬の鎮痙作用です。
アセチルコリンが異常に存在して
内臓が収縮しすぎている状態を
抗コリン薬でブロックして
痛みをとるわけですね。

抗コリン薬は
なんと言っても
副作用がテストに出やすいので
しっかり覚えましょう!!
緑内障に注意
排尿困難(高齢者)な人も注意です

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