今日は、
意外によくわからない
”ヒスタミン”についてです。
咳止めとか風邪薬とか鼻炎薬や眠剤にまで
幅広くつかわれているますね。
そのわけが
なんとなくわかっていただけるような
内容で今日は、せめてみようと思います。
それでは、”ヒスタミン”について
ヒスタミンは、
”ヒスチジン”っていう種類の
アミノ酸が身体の中で
うまいこと変化して
”ヒスタミン”になります。
アミノ酸って言うのは
タンパク質が細かくなったものですが
食べ物って長い事
ほったらかしにしておくと
腐りますよね？
そして
腐ったもの食べたら
食中毒になりますね。
そのとき
蕁麻疹や吐き気、めまい、頭痛がでる時があります。
食べ物アレルギーとは違いますよ
アレルギー性食中毒です
なぜ
このアレルギータイプの食中毒が出たのかというと
魚とか古くなると
魚のタンパク質が悪くなって
ヒスチジンがヒスタミンになるからです。
そんで
このアレルギーの原因物質
ヒスタミンを食べちゃったから
吐き気、めまい、蕁麻疹･･･が出るわけです。
今、アレルギー症状で
めまい、蕁麻疹･･･とか言いましたが
ヒスタミン自体の作用はイロイロあります。
・腸や気管支の筋肉を収縮
・血管拡張
・細い血管の透過性亢進（血管の中身が出る作用が強くなる）
・痛みや痒みを出す。
・胃酸を分泌する
・心臓をドキドキさせる。
・脳ミソでの眠気コントロール（起きてる状態を維持する）
･･･こんなのが代表的です。
だから
花粉症でアレルギー反応が起こると
・ヒスタミンの作用で眼とかが痒くなる。
・血管透過性の亢進によって鼻の血管から液体が漏れて鼻水がでる。
・鼻の中の血管が拡張して空気の通りが悪くなる。
・脳ミソの血管が拡張しちゃうと脳細胞に血管があたるので頭痛とかもでたりします。
･･･とかがでるわけです。
他に食べ物アレルギーとかハチの毒で、
ひどいものになると
血管拡張しすぎて、血圧が低下して･･･
気管支の筋肉が収縮して呼吸困難になって･･･
最悪、死んでしまったりするわけです。
ここで
こんな症状を止めるために
抗ヒスタミン薬ができたわけです。
ヒスタミンが働くためには
細胞にくつかなきゃ作用しないので
そのヒスタミンがくっつく場所に
抗ヒスタミン薬でフタをしてしまうわけです。
すると
いくら肥満細胞（ヒスタミンをだす細胞）が
ヒスタミンを出しても
鼻水とかでたりしないわけです。
だって
抗ヒスタミン薬で
ヒスタミンの作用を全部とめちゃうからね。
･･･といっても
ヒスタミンって成分は
元々からだの中で必要な成分なので
ブロックしすぎると不具合がでてくるわけです。
代表的なのは
ヒスタミンが作用しなくなるので
起きてるコントロールができなくなるので
眠気がでたりするわけです。
風邪薬、鼻炎薬とかで
眠気が出ちゃうのはしょうがないのです。
さらに
抗ヒスタミン薬でつきものなのは
副作用の抗コリン作用です。
これは抗ヒスタミン薬なのに
副作用でアセチルコリンの作用を止めちゃうわけです。
抗コリン作用による副作用はしっかり覚えましょう。
口が渇く、眼圧が上がる、まぶしくなる、近くが見づらい
おしっこがでづらい･･･などなど
･･･だから、緑内障（眼圧が高い病気）、高齢者（オシッコでにくい）
とか、注意です。
でも
薬ってモノは
進化するもので
余計な副作用をなるべく
減らしたものが続々開発されるのです。
だから
昔のモノは
比較的眠気が出やすく、
抗コリン作用がでやすかったりするのですが
新しいものは、
眠気が少なく、抗コリン作用もすくなかったりするのです。
古い抗ヒスタミン薬の代表として
第一世代抗ヒスタミン薬
ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンなど
新しい
第二世代の抗ヒスタミン薬として
メキタジン、ケトチフェン、アゼラスチンなど･･･
でも第二世代といっても
万能ではなくてケトチフェンとかは
眠気感じる人が以外にいるみたいです。
新しくなるにつれて
脳ミソに抗ヒスタミン薬がいかないように
改良されて眠気がでないようにしてるみたいですが･･･
理想の薬ってのはなかなかできないみたいですよね。
でも
この抗ヒスタミン薬による眠気を
上手いこと使って眠剤にしてますよね。
副作用も、
見方を変えたら
主作用になるわけです。