引き続き
自律神経と臓器の関係です。
まず血管から
血管には、
太い血管と細い血管があります。
比較的細い血管の
脳、皮膚、腹部内臓は、
交感神経興奮で収縮して
副交感神経興奮で拡張します。
比較的太い血管の
心臓の血管、身体を動かす筋肉の血管は、
交感神経興奮で拡張して
副交感神経興奮で収縮します。
これも交感神経興奮時は
戦ってる時と同じという覚え方で理解できます。
たとえば、
K-1で選手がパンチもらって
オデコから出血しても
傷のわりに比較的出血がすくないですよね。
それは、皮膚とか粘膜とかみたいに
細い血管が交感神経興奮してる時は
収縮しているからです。
ちなみに・・・
試合に勝つために
心臓の血管とか筋肉の血管は
酸素と栄養を送るために拡張してます。
・・・ってことは、
出血してるときに、
交感神経興奮剤とかが入ってれば
傷ができて出血があるとき止まりますね。
売ってる消毒液とかは
ナファゾリンとか交感神経興奮薬と
消毒成分が入っていたりします。
次は
気管支です。
人間ていうのは
動いていると酸素を消費します。
だから気管支は
交感神経が興奮すると弛緩して広がります。
喉の空気を通す気管が
広がらないと
酸素が吸収できませんよね。
つづいて
消化器です。
消化する内臓の運動は、
交感神経が興奮すると抑制されます。
戦ってる時食べたものを消化したりしませんよね
最後に
膀胱です。
膀胱には
排尿筋と膀胱括約筋があります。
排尿筋とは、貯水してる膀胱の周りにある筋肉で
収縮するとおしっこがでます。
弛緩すると貯水できます。
膀胱括約筋とは
膀胱からおしっこをだす管に筋肉です。
ここの筋肉が収縮すると管がふさがれるので
おしっこがでません。
弛緩すると管が開くのでおしっこがでます。
同じ筋肉の収縮でも
排尿筋の収縮はおしっこがでて
膀胱括約筋の収縮はおしっこが出にくくなるので
混乱しないように注意です!!
交感神経が興奮すると
戦っている時の状態になる
つまりおしっこが出ないようになるので
排尿筋は弛緩して、膀胱括約筋は収縮します。
副交感神経が興奮すると
リラックス状態になるので
おしっこがでやすくなります。
排尿筋は収縮して、膀胱括約筋は弛緩します。
ここで抗コリン薬の副作用に排尿困難がありましたね。
これも抗コリン薬によって
副交感神経の働きが抑制されるので
リラックス状態にしづらくなり
おしっこがでにくくなるわけです。
それでは、
今日は、ココらへんで・・・
明日は何処かやります。