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【本店】侍猫企画~いちごミルク編~

薬と体のお勉強

「薬が神経に作用するとは」医薬品登録販売者試験対策やら基礎薬理学初心者へ侍猫さん的に簡単解説した件 #002

更新日:

今日は、
神経に薬が作用するイメージができるように
なってもらいます。

身体は、自律神経によって
オートマチックに動いてるわけですが
これは、
脳ミソからの命令を
交感神経と副交感神経を上手いこと
つかって自動コントロールしてるわけです。

もし・・・
バスケットの試合中なら
交感神経が副交感神経より興奮して・・・

体中に酸素を送るために
心臓が早く、強く鼓動して
すり傷ができても出血しないように
皮膚の毛細血管が収縮したり・・・
酸素が取り込めるように器官を拡張したり
消化器系の活動を落として
筋肉に栄養が行くようにしたりしてるわけです。
おしっこが漏れないように
膀胱を広げて余裕をもたせたり

もしも
寝る前だったら
副交感神経が興奮して
食べたものを効率よく消化できるように
内臓がうごいたり、
つまり日常の生命維持という点では、
副交感神経のが重要な動きをするわけです。

ところが・・・

怪我とか、病気とか歳をとると
どうしても
この神経のバランスが崩れてしまうわけです。

神経が過剰に働いたりとか
情報伝達物質の量が少なくなったりとかね。

このバランスの取れていない状態を
薬でカバーをするわけです。

風邪をひいて
咳が出てノドの通りも悪く
辛いですって時は、
ノドの通りを良くするために
交感神経を興奮させるような薬を使えば
ノドの通りが良くなるってわけです。
交感神経が興奮してる時は
スポーツしてる状態に近い感じにするから
酸素の取り込みを良くするノドの形にするわけです。

内臓の神経が過剰に動いて痛いときは
神経の伝達をブロックして
痛みを抑えたりするわけです。

相手からパンチをもらって
出血がとまらないときは、
交感神経を興奮させたりして
血管を収縮させて出血を止めたりするわけです。

こんな感じで
うまいこと神経伝達をコントロールして
正常状態に身体を近づけるわけですが・・・

薬っていうのは
その場所だけに働く都合の良いものではないのです。

薬を飲んで
成分が血に溶けて体中に回るわけでしょ?
他の所に作用しないわけがないですよね。
それが副作用と言われるものです。

お腹が痛くて薬飲んで
痛みが治まったのは良いけど
便秘になわ・・・おしっこ出にくいわ・・・
口が渇いてしょうがない・・・
とか人によっては出てしまうわけです。

詳しく言うと
副交感神経が異常に興奮して内臓が痛くなったから
副交感神経遮断薬を飲んで痛みは引いたが
副交感神経が働かなくなったので
大腸が動かなくなって便秘になり、
排尿するための筋肉が動かなくなって
おしっこでなくなったり
口のなかの粘液分泌を調整ができなくなって
口がかわいてしまった・・・

ってわけです。

1例ではありますが
薬には、
主作用と副作用がどうしても付き物に
なってしまうわけです。

ココまで理解したら
どの薬が何作用があるかを
間違えて覚えないようにしたら、
比較的問題は解きやすいと思います。

それでは・・・
交感神経興奮薬
フェニレフリン ナファゾリン エフェドリン
交感神経遮断薬
高血圧の薬
副交感神経興奮薬
アセチルコリン ピロカルピン ネオスチグミン(間接的)
サリン毒ガス(間接的)
副交感神経遮断薬
アトロピン スコポラミン

※ネオスチグミンは、副交感神経から分泌される
情報伝達物質を分解する酵素を働かなくさせる薬なので
結果として情報伝達物質が多くなり副交感神経が
興奮する仕組みになってます。

他にも何種類もありますが
今回は、代表的なものだけです。
たくさんあるので
頑張って覚えてください。

薬が興奮か遮断かチェックして
身体が交感神経と副交感神経のどっちが
強く働いてるかイメージして問題をとけるようにしましょう。

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